フリーの国際情勢解説者、田中宇氏の解説によると、軍産複合体に担がれているクリントンは好戦的。他国の独裁政権を軍事力で崩壊させ、民主主義を持ち込むことが正義だと信じているようだが、イラク、シリア、リビア、アフガニスタンの現実は、彼女の理想とはかけ離れている。

一方、資金豊富で一般市民、貧困層の指示が多いトランプは、一見すると好戦的で人種差別的だが、外交的に見れば他国に干渉せず、自国の発展強化に努めるという至極まっとうな考え方のようだ。金持ち喧嘩せずだ。

核・ミサイル武装により、アメリカの現実的な攻撃対象でなくなった北朝鮮だが、脅威を煽って日本や韓国に武器を売り飛ばすための餌としては十分すぎるほとどの価値がある。

クリントンが大統領になれば、こうした使われ方をするので、いつまでたっても平和と安定が訪れそうにない。北朝鮮に代わる脅威が地球上に見当たらない。

トランプが大統領になれば、両極端が結びつきやすいように、急接近の可能性が生まれる。アメリカは北朝鮮を含む朝鮮半島を西側に引き込み、中国、ロシアと対峙する拠点、先鋭とすることを戦後一貫して目論んでいる。

北朝鮮は、話のわかりそうなオバマに期待したが、見事に裏切られた。それなら、ブッシュや安倍のように、保守に対して影響力のある首脳と話し合いたい。それが近道だから。

ところで、両極端が結びつきやすいという話だが、その例を示そう。
北朝鮮は大国に頼らない自主防衛の道を一貫して歩んできた。冷戦時代はソ連にも中国にも偏らず、自主の道を歩み、第三諸国、発展途上国、アジア・アフリカ・ラテンアメリカから絶大な支持を得ていた。

日本は、日本が攻め込まれてもアメリカに守ってもらわなければならない。アメリカの核の傘の下で発展してきたが、それが重しになり、経済的に豊かであるにもかかわらず、国防はもちろん内政まで、自分たちで決めることができない。アメリカの干渉を受けている。

当然、日本はアメリカと対等になりたいという欲求がある。そのために何が必要か?

安倍や麻生、さらに超保守の政治家が自衛隊強化や核武装を主張する理由がわかるはず。

回り回って北朝鮮と主張が同じだ。

※田中氏の記事引用
 クリントンは、人権や民主主義を非常に重視する「モダンな進歩派」を自称するが、実質的には、独裁政権を武力で倒すべきと考える好戦的な「ネオリベラル」だ。それは、国務長官時代にリビアのカダフィ政権を倒すことを強く主張してオバマに受け入れられ、リビアの大混乱を作り出したことに象徴されている。彼女の好戦性は、人権や民主を重視した結果というより、大統領になるため軍産複合体にすりよったからだ。武力による政権転覆は、無数の市民の死と、何十年もの大混乱、ISISなど残虐なテロ組織の支配など、人権や民主と正反対の状況につながることは、すでにイラク、シリア、リビア、アフガニスタンなどで実証済みだ。政権転覆が人権や民主につながるとクリントンが本気で考えているとしたら、大統領になる素質がない大間抜けだ。

 対照的にトランプは、イランとの核協約を破棄すると約束したり、イスラム教徒の米国入国禁止を提案するなど、一見、好戦派で人種差別者に見えるが、トランプの政策顧問であるサム・クロビス(Sam Clovis)は、トランプが外国における民主主義や人権を守るために武力を使うことはないと断言している。トランプは「イラクのフセインやリビアのカダフィがいた方が中東は安定していた」と発言している。クリントンは、外国の人権や民主を守ることが米国の国益になると考えているが、トランプは国益をもっと狭く、実際の軍事脅威を受けた場合にそれを排除することだけに限定している。