英国駐在北朝鮮大使館のテ・ヨンホ公使が韓国に亡命した。

金正恩委員長が信頼するベテラン外交官が数百万ドルの公金を持ち逃げしたので、北朝鮮が今すぐにでも崩壊するのではないかとメディアは騒いでいるが、事の経緯を追えば、事態の本質がつかめる。


北朝鮮は6月に、国家機密漏洩、公金横領、未成年者強姦の容疑でテ・ヨンホ公使を召還したが、公使家族は応じなかった。

テ・ヨンホが英国情報機関と接触したのもこの時期だった。

北朝鮮の中央検察は7月12日にテ・ヨンホに対する捜査開始決定書を発給、英政府にテ・ヨンホの引き渡しを求めた。

英政府が米CIAにテ・ヨンホの亡命意思を知らせると、すぐに関係者がやってきて、手続きに入った。

テ・ヨンホは英国の空軍基地から英空軍機に乗って、駐独米空軍基地を経由して韓国に護送された。

北朝鮮は、英政府にテ・ヨンホの犯罪について通知し、引き渡しを要求していたが、英政府は応じなかった。

北朝鮮は「法治国家の英国が国際慣例を無視し犯罪者の引き渡し要求を無視した」と強く非難した。

さて、テ・ヨンホはなぜ亡命先に韓国を選んだのか?

ファン・ジャンヨプのように、北朝鮮や金王朝の内情を暴露して制度転覆を図ろうと言うのか、安住の地を求めるなら英語圏で暮らせばいいのだが。

結局は犯罪者を匿ったと追及されかねないので、英国も米国も受け入れを拒否し、政治利用する目的で韓国になすりつけたのだろう。

金正恩委員長が激怒しているとか、統治秩序が乱れるとか、そういった現象的な問題ではなく、公金を横領して敵国に逃走したという売国犯罪行為がより本質的な問題だ。

犯罪者の逃亡を助けた英、米、独と、犯罪者を匿った韓国

金正恩憎しではなく、物事を客観的に、冷静に、法的に見よう。