マレーシアパニックにかなり引きずられた。

久々に情勢について語ろう。

北朝鮮問題に関する各国の思惑と今後のシナリオを書きなぐってやった。。。 
米→中

朝鮮半島を緊張状態にすることで韓日を取り込み軍事同盟を進める。アジア太平洋リバランス戦略。米軍駐留配備の合理化。THAAD配備、武器提供で軍産に利益供与。朝鮮半島を緩衝地帯として永続化し中露と対峙する。

米国は北朝鮮問題の責任を中国に押し付けている。制裁に協力しないから核ミサイル開発が進んでいると。

中→米

中国は北朝鮮まで米国に奪われてしまっては前線が目の前になってしまうので北朝鮮を崩壊させる訳にはいかない。韓国取り込みも朴政権がTHAAD容認に踏み切ったために失敗。

石炭輸出制限で制裁に協力したとみせかけて米国に北朝鮮との対話を要求している。

南北(韓国・北朝鮮)

北朝鮮は何度も対話を呼びかけたが、朴政権はすべて拒否し、北朝鮮の崩壊→吸収統一の道を選択。オバマもこれに同調。政治経済文化あらゆる面での交流が止まっている。

金政権が倒れるのではなく、朴政権が倒れた。韓国の次期大統領は北に対して融和的。北は対話攻勢で米国に関係改善を求めていく。

米韓日

米国は中国と対峙するために三国軍事同盟の強化を図っている。史上最大規模の軍事合同演習に発展する。日韓は軍事情報保護協定を締結。韓国はTHAAD配備を急ぎ、日本は戦争する国への法整備を急いでいる。

朝→米

核ミサイルが米本土を攻撃可能であることを誇示。北朝鮮を核保有国とみなして対話に応じるよう求めている。停戦協定の平和協定への移行。これを基点に南北、日朝関係改善→経済協力へと進めたい。

中→朝

中国は朝鮮半島の安定平和を望むも、西側との関係改善により、自国の北朝鮮に対する経済的アドバンテージを失いたくないがために、新たな圧力を加える可能性

今後のシナリオ

金正恩が就任演説で述べたように、北朝鮮の地政学的地位は変わらない。状況に応じて綱引きとなるが、北朝鮮とすれば、状況に応じて態度を変えるバランス外交で自主権を守ることができる。つまり、あっちについたりこっちについたりということ。

これまでは戦争危機の中での綱引きだったが、今後は経済利権をめぐる綱引きに発展する。

日本としては、植民地時代に得た地理的、文化的アドバンテージを利用し、北朝鮮を取り込む戦略に進むのが得策だ。

幸い北朝鮮は日本という国は嫌いでも日本の商品や技術を高く評価しており、経済協力を熱望している。

日本の極右が核武装論を主張しているが、実は北朝鮮の戦略とつながる面がある。

こうした明るいシナリオの鍵を握っているのがトランプ。

国内の好戦強硬派、外交的な妨害を乗り越え、実利ある北朝鮮との交渉を行えるか、分岐点にある。