8月12日配信されたメルマガの内容です。

目次

-チキンレースではないトランプの逃げ
-米朝のパワーバランスは変わった
-狭まるトランプの選択肢
-日本政府がすべきこと
★世界は朝鮮半島の情勢を、トランプと金正恩によるチキンレースと表現しているが、いまだに事の本質を見れないでいるようだ。

トランプの空爆するぞやるぞ詐欺を何度見せられても、いまだに北朝鮮がおれて交渉のテーブルにつくだろうと、あるいは米国が無慈悲な空爆と斬首作戦で北朝鮮政権を転覆させるだろうと、自称専門家たちは口々に語り合っている。

北朝鮮が毎日主張しているように=当ブログが何度も指摘しているように、北朝鮮の戦略は変わった。

反米対決=統一聖戦は最終決戦に突入している。

北朝鮮が核やミサイルを交渉材料にして、米朝平和条約締結、制裁解除、外交関係樹立へと交渉を進めるという戦略はすでに過去の遺物として葬り去られた。

核、ICBM保有国となった北朝鮮が求めているのは、米韓合同軍事演習の中止、在韓米軍撤退である。

引き分けによる平和条約締結ではなく、北朝鮮の勝利を意味する平和条約締結である。

★米国はそんなことするはずがないだろう?

北朝鮮は何度も米国のレッドラインを越えているが、米国は、トランプは口先だけで、まったく空爆や先制攻撃を実行していない。

トランプは、戦争になって被害が出るのは朝鮮半島だと言ったが、その決意があっても北朝鮮を攻撃していない。

それはつまり、米国が北朝鮮による米本土核攻撃を恐れているから、それだけの理由だ。

尻に火のついた米国は、金正恩に対して5年間、何度も何度も交渉を持ちかけているが、北朝鮮が設定するハードルを越えられず、交渉に至っていない。

体制を保障するから核開発を凍結しろ、などという武装解除の脅迫はもう効かない。

北朝鮮は公式に主張しているように、米軍が朝鮮半島から撤退しない限り核ミサイル開発、実験を中断することはない。

★今、トランプがすべき選択は、自国に甚大な被害が及んでも、北朝鮮を攻撃し金正恩を痛めつけるのか、あるいは北朝鮮の自主権を認め、無謀な北朝鮮支配の野望を捨てるか、究極の二択。

悲しいかな、トランプ政権には、事態が深刻化する前に米朝和平を取りまとめる有能な人材がいなかった。

トランプは勢いに任せて北朝鮮の挑発に対抗してきたツケがまわってきて、とれる選択肢が狭まっている。

緊迫した朝鮮半島情勢の火種は米軍の韓国駐留にある。

北朝鮮はそれを除去する「最終決算」を本気で目指しているのだ。

★日本がとるべき行動は、米朝に自制を求め、テーブルにつかせる努力をすること。

トランプに付き合って北朝鮮への対抗を強めれば、それだけ将来に取り返しのつかないリスクを背負うことになる。

スキャンダル連発でも過去の政権に比べれて支持率が高い安倍政権だからこそ、この仲介役を担うことができるのだが。。。