朝日新聞の誤報被害者から悲痛な訴えが届いたから紹介する。

事情を調べてみたら、もはや誤報ではなく、捏造レベルのひどい記事だった。

相手が北朝鮮なら何を書いても許される、日本のメディアの非常識を代表するような事件だ。

朝日新聞は2月2日11時01分に以下のようなデマを流した。


朝鮮総連、平昌応援団集めに苦慮? 参加費用は個人負担

ソウル=牧野愛博2018年2月2日11時01分

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪に参加する北朝鮮選手団や南北合同チームを応援するため、朝鮮総連の応援団第1陣が8日に韓国に入る見通しになった。北朝鮮関係筋が明らかにした。だが韓国政府が支援する北朝鮮応援団と異なり、費用は個人負担。北朝鮮からの支援もないという。

 韓国と北朝鮮は1月17日の協議で、総連関係者の応援活動を保証することで合意した。総連は、2月9日の開会式と10日の女子アイスホッケーを観戦する応援団第1陣を8~12日に訪韓させるなど、各4泊5日の日程で3回に分け、計170人を送り込みたい考え。

 韓国政府は北朝鮮応援団に対しては、南北協力基金を使って宿泊や食事、交通などの費用を支援する方針だが、総連応援団への支援は想定していない。韓国政府関係者は「総連関係者の場合、入国手続き程度を手伝えば、後は自分で対応できる」と語る。

 また北朝鮮関係筋によれば、北朝鮮による総連への活動費支援は、昨年半ばぐらいからほぼ停止している。国際社会の制裁で、北朝鮮金融機関の活動が制約されたほか、外貨不足も影響したとみられる。総連は応援団に参加する人に対し、最高で22万円の負担を求めている。一般の旅行と比べても安くない金額で、反応は芳しくないという。参加者の国籍は問わず、金日成(キムイルソン)・金正日(キムジョンイル)バッジはつけないという。(ソウル=牧野愛博)

朝日の記事と間違い指摘を比較する。主に3点だ

捏造①

朝日:『北朝鮮による総連への活動費支援は、昨年半ばぐらいからほぼ停止している。国際社会の制裁で、北朝鮮金融機関の活動が制約されたほか、外貨不足も影響したとみられる。』

事実⇒朝鮮総連は北朝鮮から活動費支援をもらったことはない。

「昨年半ばぐらいからほぼ停止」ということは、定期的に活動費を支援してもらっているということだが、そんなものはないと、朝鮮総連の関係者は切実に訴える。困窮しながらも財政は自立していると。

確かに北朝鮮からお金をもらうということもおかしな話だ。しかも実際に活動費を定期的にもらっていたら、それこそ日本の制裁なんぞは無意味で節穴だという反証になる。

捏造②

朝日:『総連は応援団に参加する人に対し、最高で22万円の負担を求めている。一般の旅行と比べても安くない金額で、反応は芳しくないという。』

事実⇒五輪時期に5日ほど滞在し、各種イベントや競技を観覧する費用など込みで22万円というのはほぼ妥当。実際いくつかの旅行会社に問い合わせたらだいたい似たような見積もりだった。

事実⇒しかも当初から募集が170人程度だったが、実際はそれを超える応募があり、どうしても行きたいという参加者がいるので定員の枠を無理やり増やしたのだという。

応援団派遣は今年に入って急きょ決まったし、日程を自由に動かせないという制約があるので断念した人もいたそうだ。それでも募集定員を超えた申し込みがあり、無理やり枠を増やしたという。

捏造③

朝日:『金日成・金正日バッジはつけないという。』

事実⇒バッジはつけます!!とのこと(笑)

ここは明らかな誤報。

この記事、おそらく公安だか国情院のリークなのだろうが、こんな嘘八百の記事を検証することなく掲載する朝日はどうかしてるぜ。

北朝鮮のことなら何を書いてもいい、とにかく読者視聴者にウケたらいいという汚い根性の現れだ。