非核化前に「見返り」なし=ポンペオ氏、北朝鮮けん制

随分と威勢のいいことを言うポンペオ氏

「北朝鮮指導部と合意を結び、米国を核兵器のリスクにさらす活動から決別させることが目的だ」

と米朝首脳会談について言及した。

日本人のおそらくほとんどが勘違いしていることだが、

まず、北朝鮮の非核化と朝鮮半島の非核化は別だ。

前者は北朝鮮の核放棄、後者は南北朝鮮の核廃絶を意味する。

明白なことだが、多くの日本人が、そしてほとんどのマスメディアが混同している。

今話し合われているのはまさに後者である。

つまり、米朝首脳会談は北朝鮮に一方的に核放棄、武力放棄を迫るものではなく、お互いに振り上げっぱなしの拳を下ろそうではないか、という話し合いなのだ。

アメリカはそのメンツにかけてもそれを認めないが、実質的にはトランプ大統領が終戦、平和条約締結、在韓米軍撤退まで可能性をちらつかせたから、あれだけ軍事力をアピールしていた北朝鮮がテーブルにつこうとしているのだ。

その脈絡で上記記事を読めば、ポンペアの発言が違って聞こえるはずだ。

金正恩委員長は核放棄のプロセスに入ることで何らかの見返りを得ようとしているのではない。

こちらが核ミサイルを廃棄するからおまえらはこの土地から出て行けと言っている。

父子3代にわたる一貫した主張。

米朝首脳が会うということは、この主張をアメリカが受け入れるということなのだ。

事件は現場で起きている、ではないが、問題は朝鮮半島にある。

それをワシントンや、ましてや北京、北欧なんぞで話し合うはずがない。

米朝首脳会談は平壌で開催される。

それはアメリカ大統領が、もうここで戦争を起こそうなどと二度と言いません、軍を撤退させます、だからその代わり、核廃棄すると宣言してくださいとお願いしに行くわけだ。

米帝を屈服させると言ってきた北朝鮮の悲願が叶う歴史的瞬間が迫っている。