ようやく一つの峠を越えた。

史上初の朝米首脳会談では共同宣言が発表された。

共同宣言を文字通り読めばわかることなのに、色眼鏡でしか読めない日本のマスコミは、とんでもない評論を垂れ流している。

政府と同じく世界からカヤの外に置かれている。

北朝鮮が核廃棄を切り売りして見返りを求めているという構図でしか考えられない単細胞なマスコミがこんなに多いのかと驚愕した。

そういう構図の対話なら、アメリカが乗ってくるはずがない。

アメリカは自国の安全保障と国際的地位が脅かされたから、北朝鮮を核保有国とみなし独裁者と対等に話し合うという屈辱を味わってでもテーブルにつくしかなかった。

ただそれがトランプの金勘定にうまくマッチした。

だから会談に至った。

共同宣言書名の後、記者たちがトランプに一生懸命質問していた。

なぜ独裁者と話し合うのか、なぜ譲歩するのか。

トランプはああだこうだ説明していたが、それが最善にして唯一の道だと断言した。

当ブログが再三指摘してきた。

①北朝鮮が求めているのは体制保証でも、核廃棄の見返りでもなく、安全保障なのだ。

共同宣言を見ればわかるように、security guarantees=安全保障

President Trump committed to provide security guarantees to the DPRK and Chairman Kim Jong Un reaffirmed his firm and unwavering commitment to complete denuclearization of the Korean Peninsula.
体制保証を求めたとか嘘をつくから、北朝鮮がお願いして会談をし、見返りを要求しているような幻想が語られてしまうのだ。

そうではなく、トランプ大統領が約束したのは安全保障なのだ。

だからアメリカとの協議は軍事演習中止、終戦・平和条約締結、駐韓米軍撤退、朝米国交正常化ということになる。

朝米両首脳は、朝鮮半島の平和と安定、朝鮮半島の非核化を進める過程で段階別、同時行動原則を順守するのが重要であることについて認識を共にした。

北朝鮮はアメリカに核兵器の見返りとしての経済支援を求めたことはないし、それを話し合ってはいない。

アメリカは制裁を続けると言っていることでもわかることだ。

核廃棄の見返り議論はまさに政治家やマスコミ、エセ評論家のでっち上げなのだ。

このことは日朝関係にも言える。

北朝鮮が日本に求めているのは植民地支配の謝罪と賠償なのだ。

②朝米間で話し合われている「朝鮮半島の非核化」とは、北朝鮮の一方的な武装解除ではなく、南北含めた文字通り朝鮮半島の非核化であり、そこにはアメリカの核兵器も当然含まれる。

アメリカはこの点をぼかして焦点を北朝鮮だけに向けようとしているが、実際に話し合われていることはこういうことなのだ。

これも共同宣言を読めばわかる。

complete denuclearization of the Korean Peninsula

③朝米間で拉致問題が議題に上がる訳がない。

安倍首相が自ら、日朝間で話さないといけないと言ったように、朝米会談で議論する問題ではない。

※ ※ ※

当ブログの過去記事を読めば、当方が幻想を語っているのか、日本のマスコミが幻想を抱いているのか、一目瞭然だろう。