北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破し軍事境界線に軍を増員配備した。

事の原因は南が板門店宣言に違反し、対北宣伝ビラ風船を飛ばしたことだ。

問題の宣伝ビラ風船を飛ばしたのは脱北者3人。表向きは北朝鮮の民主化を訴える人権擁護団体だが、北朝鮮を激怒させ同じ脱北者からも非難されている彼らの醜態が次々と暴かれている。

その主な内容はこうだ。


  1. ビラ風船を飛ばすのに150万ウォンの経費がかかったが、原価は10万ウォンほど。資金は米国の民主主義押し付け団体からの提供。しかももともと対北宣伝ビラを飛ばしていた団体から「利権」を強奪した。
  2. 3人のうちの首謀者は、脱北前の北での経歴は嘘、北に残る家族親戚からも「精神病者」と非難されており、北のスパイに毒針で暗殺されそうになったという「事件」を捏造した奇人変人。

過去に飛ばされたこうしたビラ風船の中には韓国映画が入ったUSB、一ドル紙幣、米、お菓子なんかが入っていたというが、北朝鮮の住民によると、風船が飛んできても拾う者はいない。面倒に巻き込まれたくないからだと。

韓国映画やドラマはそこらで買えるしみんな観ている。米やお菓子を喜んで食べる者がいるわけない。

実際、他の脱北者も、「空からチョコパイが降ってきてあなたは食べますか?道端に落ちている米を拾って食べる人がいますか」と疑問視している。

さらにビラの中には、金委員長を豚に似せたイラストや李雪主夫人と盧武鉉大統領がいちゃいちゃしている合成写真なんかも含まれたというから低俗だ。

こんなことで立ち上がる北の住民がいるはずがない。

今まで北朝鮮は脱北者を声高に、名指しで非難したことはなかった(テ・ヨンホなど一部の重罪人は除く)。

それは脱北者にも事情があり、北に家族がいるケースがほとんどだからだ。

しかし今回は板門店宣言に明確に記されている宣伝ビラの禁止に違反したことでついに堪忍袋の緒が切れたようだ。

こうした南北対話破綻を招いた暴挙を働いた脱北者を後押ししているうちの一人が、先ごろ金委員長の死亡説を堂々と垂れ流していたチ・ソンホ国会議員であることを付言する。