北朝鮮の挑発行為を非難し、南北首脳合意の順守を求める
日本共産党幹部会委員長 志位和夫

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この報道に驚きましたw
南が先に、何度も、意図的に南北合意を破ってきたにも関わらず、北朝鮮を一方的に非難する無知。
4.27板門店宣言、9.19平壌宣言をもう一度読みましょうね。

さて、当ブログは何年も前から北朝鮮=金正恩委員長の狙いは平和統一よりも自主統一にあることを訴えてきた。

平和<自主

つまり米国や中国の干渉のない形での統一だ。平和は統一への道がそうあればいいなという希望であって必須条件はない。

2年半の間、対話が模索されたがそもれ限界にきたということだ。
当ブログは対話モードではあまり訴えることもないので居眠り運転気味だったが、そろそろ目を見開いてエンジン全開で進んでいきたいところ。

文在寅政権は2018年板門店宣言の直後から何度も合意を破ってきた。

  • 板門店宣言直後の5月には早速、歴代最大規模の米韓連合空中訓練を敢行、2019年11月には駐韓米軍と合同で北の要人を生け捕りにする軍事演習も敢行した。
  • 2020年5月、サード発射台の装備を追加で搬入。しかもコロナの混乱に乗じて兵士の宿舎の環境改善のためだと偽って。
  • 反北宣伝ビラ風船配布は、少なくとも昨年13回、今年5回。板門店宣言に明確に違反。

金与正氏が急に激オコしたわけでもなんでもない。宣言にサインした金正恩委員長自身、米国の顔色ばかりを窺って宣言を履行しない南に度々忠告を発してきた。

南北共同事務所爆破はもはや南とは交渉しないという宣告であり、金剛山や開城に軍部隊を展開することはもはや交流さえもしない絶縁をつきつけるものだ。

北は、南を対話の相手ではなく敵とみなすと明言している。

この期に及んでも文在寅政権は事の重大さを認識していない。反北ビラ風船を飛ばした脱北者団体について、警察庁に捜査依頼をだしたそうだ。

李明博政権でさえも同じ犯罪行為について検察庁に告発したのに、文政権は捜査依頼をしただけというから唖然とする。

反北ビラの内容は、「金正恩に懸賞金1億」などテロ扇動、暗殺教唆の重罪だ。それを取り締まれないのは黙認に等しい。

有言実行の倍返しが信条の北朝鮮としては、予告通り報復を行うだろう。延坪島のような事態も想定しなければならない。

※ちなみに延坪島砲撃は、2010年11月、北の警告を無視した韓国軍が北の管轄水域に4時間にもわたって3657発の実弾を打ち込む挑発を行ったことに対する報復だった。このときも日本共産党は北だけを一方的に非難している。

問題は報復=軍事行動のあとだ。当ブログが何度も指摘してきたように、北の目的は統一。報復の応酬で火花が拡大すれば一気に統一へと行動に出る。

もしそんなことをしでかしたら米軍がだまっていない、北は一瞬で壊滅するだろうという指摘をされる方は、過去の記事(2017年)を読み返していただきたい。